シニア愛読書プロジェクト

シニアのわたしが読みたい本が欲しいのですが、どうしたらいいですか

老眼は読書の敵です。

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わたしは活字中毒人間、でした。

過去形です・・・

どこかへ出かけるなら、まず本棚の前で、持って行く文庫本を物色します。必ず1冊はカバンの中に入っていないと落ち着きません。視野に入る文字は、とにかく読みます。だから、本を持たずに電車に乗ったりすると、ずーっと吊り広告を読むはめに陥ります。

あ、スマホなんてなかった時代の話です。念のため(笑)

子どもの頃から、お布団に潜り込んで、寝転んで本を読むのが、わたしの至福の時でした。普通の親は読書しなさいと怒るのでしょうが、うちの親は「また本ばっかり読んで!!」と怒っていました。誓って、マンガではなく活字の本を読んでいるのに、です。だから、掛布団の中に机のスタンドを持ち込んで、すっぽり隠れて本を読むという無謀なこともしてました。

今と違って、図書館さえ、あまり整っていなかったと思います。そういえばとググってみたら、わたしの育った市の図書館は1980年に開設だそうです。子どもの頃の記憶がないのも当然です。学校の図書館なんて、有名大作家さんの著書は並んでいるけれど…状態でした。

読書を重要視しない親と、とても本など買えない少ないお小遣いと、貧相な図書館。そんな条件の中で、本好きなわたしにできた習慣は、気に入った本を何度も読むということでした。ほんとに、何冊かの本は何度読んだか覚えていないほど、少し期間を空けては繰り返し繰り返し読んでいました。嫌々ではなく、それをとても楽しんでいました。

 

大人になって振り返ると、書物がわたしの中で血となり肉となるためには、この何度も同じ本を読むという行為が、とても重要だったと思います。

年間、何冊の本を読んだとかもすごいけど、数字に表れて競いやすいので、それを追い求めたりもするけれど、ちょっと待ってと言いたいです。特に子どもの間は、愛読書をつくるのも大事です。

幼児は同じ絵本を何度も何度も読んでもらいたがりますよね? 「またこれ!? 他にいっぱいあるでしょ?」って親はうんざりするけど、あれは大切なことなんだと感じます。

 

読書が好きだったのに、老眼になってメガネが必要になってからは、本に向き合う量がめっきり減ってしまいました。ほんとに、字を読もうとするたびにメガネ探さないといけないし、邪魔だから寝落ちとかできないし、すぐに目がショボショボしてくるし、読書をめんどくさいと思う自分になるなんて、考えたことなかったのに…。

そんなシニアのわたしに必要なのは、新しい本に出合うことでも、大量の本でもなく、親しめる本なんです。

幼児の絵本のように、何度も読みたい、抱きしめて寝たい愛読書が欲しいですよね?