高齢者に優しい本が見つかりません
最初のきっかけは「母の読める本がない!?」でした。
母は読書も好きだったし、ちょっとした時間を見つけては漢字ナンクロ(白マスをすべて漢字で埋めていく、あのパズル)を解いている人でした。でも、年とともに視力も衰え、集中力も衰え、本を読みたいのに読めない状態に追い込まれてしまいました。
それならば、字の大きい本を探そうと図書館に行き、借りてきました。そういう本棚があるのは知っていましたが、じっと見るのは初めてでした。けっこう色々なタイトルが並んでいて、おもしろそうです。でも、そういうのはでっかいし重いし、お年寄りが手に取って読むには不向きな本でした。
もちろん、あちこちの本屋さんにも行って、探してみました。でも、思うような本がありません。絵本コーナー、児童書コーナーはあります。大人向けの本はジャンルに分けて、数え切れないだけ並んでいます。でも、母のために買ってあげたい本が無いのです。
小説を探したいのですが、文庫本は字が小さすぎます。重い本もだめです。児童書の中には字の大きさや本の大きさがちょうど良い感じのものもあるのですが、残念ながら、子ども向けの文とアニメのような挿絵です。
何故? と不思議に思いました。
人数多いはずです。需要はあるはずです。
みなさん、どうされているのでしょうか?
読みやすく、でも大きすぎない文字の本。大人の心に響く挿絵も必要です。もちろん、ジャケ買いしたくなる表紙にして欲しいですよね。どんな小説を選んだらいいのでしょう? みなさん人生の中で色々な経験があって、それぞれの思いがあるのですから、それが一番の課題かも知れません。ちょっとフワフワしてきた脳でも読めることも必要です。
これから、絵本コーナーのように、シニアコーナーが作られるほど、読みたくなる本が増えればいいなと願っています。